歯の矯正は何歳から始めることができるの?
まず小児矯正とは
小児矯正とは、成長期を利用して歯並びと顎のバランスを整える矯正治療です。永久歯が生え変わる前に治療を行うことで、顎の骨の成長を促し、歯を抜かずに歯並びを整えることができます。
具体的には、以下の様な治療を行います。
顎の骨の拡大
狭い顎の骨を拡大することで、歯並びに必要なスペースを確保します。
歯の移動
マウスピースやブラケット、ワイヤーを用いて、歯を少しずつ移動させます。
歯列の調整
歯と歯の隙間を詰めたり、歯を削ったりして、歯並びを整えます。
小児矯正のメリットは以下の通りです
・抜歯を避けられる可能性が高い
・顎の骨の成長を促すことで、歯を抜かずに歯並びを整えることができます。
・治療期間が短くなる
・成長期を利用して治療を行うため、大人になってから矯正を行うよりも治療期間が短くなります。
・虫歯や歯周病のリスクを減らせる
歯並びが整うことで、虫歯や歯周病になりにくくなります。
・咀嚼機能や発音機能の改善
歯並びが整うことで、咀嚼機能や発音機能が改善されます。
・審美面の改善
歯並びが整うことで、見た目が良くなります。
◯小児矯正のデメリットは以下の通りです
・治療費が高い
・大人矯正よりも治療費が高くなります。
・装置が目立つ
マウスピース矯正装置を使用する場合は、目立たないものもありますが、ブラケットとワイヤーを使用する場合は目立ちます。
・装置が壊れることがある
装置が壊れた場合は、修理または交換が必要となります。
・痛みを感じる
治療中に痛みを感じる場合があります。
小児矯正は、永久歯が生え変わる前の6歳頃から始めるのが最適です。ただし、歯並びや顎の状態によっては、それよりも早く始めることもあります。
小児矯正を検討している場合は、矯正歯科医に相談することをおすすめします。
小児矯正について、さらに詳しく知りたい場合は、以下の情報も参考にしてください。
https://www.jspd.or.jp
◯小児矯正って何歳からできますか?
受け口の場合、顎の成長を促すため、3歳頃からの早期治療が望ましいです。しかし、その他の不正咬合では、歯並びや成長の状態によって、最適な開始時期は異なります。
一般的には、永久歯が生え始める6歳頃が小児矯正の開始時期とされています。7~8歳になると、より効果的な治療が期待できます。
お子様の歯並びや成長に不安を感じたら、早めに専門医に相談しましょう。 早期発見・早期治療で、より良い結果を得られる可能性があります。
小児矯正の開始時期の目安です
- 受け口: 3歳頃
- 歯並びの異常: 6~8歳頃
- 顎の成長異常: 7~8歳頃
- 永久歯の萌出異常: 7~8歳頃
専門医は、お子様の状態を総合的に判断し、最適な治療計画を立てます。
小児矯正は、子供の成長に合わせて行うため、大人になってからの矯正よりも痛みが少なく、治療期間も短くなります。 また、顎の骨格を調整することで、歯並びだけでなく、顔立ちや呼吸にも良い影響を与えることができます。
お子様の将来のために、ぜひ小児矯正について検討してみてはいかがでしょうか。
※上記はあくまで目安であり、個々のケースによって最適な開始時期は異なります。
以下の場合、早めに専門医に相談することをおすすめします
- 受け口
- 歯並びの異常が気になる
- 顎の成長が気になる
- 永久歯の萌出異常がある
- 虫歯や歯周病がある
専門医は、お子様の状態を診査・診断し、適切な治療方法を提案します。
小児矯正に関する疑問や不安は、もりかわ歯科の矯正専門ドクター森川康司にお気軽にご相談ください!
過去にもりかわ歯科で小児矯正をされた患者さんのインタビューを動画にしていますので、生の患者さんのコメントをご覧ください。
小児矯正の平均費用はいくらですか?
小児矯正の平均費用は様々で、実際の費用は、以下の様な要因によって大きく異なります。
- 矯正歯科医院: 矯正歯科医院によって、治療費が異なります。
- 治療方法: 使用する装置や治療期間によって、治療費が異なります。
- 歯並びや顎の状態: 歯並びや顎の状態が複雑な場合は、治療費が高くなります。
子供歯科矯正は保険がきくの?
小児矯正は、原則として保険適用外です。
健康保険は、病気やケガの治療を目的としているため、噛み合わせや見た目の改善を目的としている小児矯正は、保険適用外とされています。
しかし、以下の様な先天的な病気や体の異常が原因で、正常に噛むことができないケースは、保険で矯正が受けられます。
・3歯以上の永久歯萌出不全に起因した咬合異常(埋伏歯開窓術を必要とするものに限る)
・6歯以上の先天性部分(性)無歯症
・顎関節症
・口唇口蓋裂
・先天性骨格異
これらの疾患に該当する場合は、厚生労働大臣が定める施設基準に適合していて、地方厚生(支)局長に届け出た保険医療機関で、矯正治療を受けることができます。
ただし、保険適用される治療内容は限られており、すべての治療が保険適用になるわけではありません。また、治療開始年齢にも制限があります。
小児矯正の保険適用について、詳しく知りたい場合は、以下の情報も参考にしてください。
公共社団法人日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」
小児矯正は、子どもの将来にとって大きなメリットがある治療です。保険適用されるかどうかは限られますが、費用面で不安がある場合は、お住まいの自治体の補助金制度などを活用したり、複数の矯正歯科医院で相談して見積もりを取ったりすることをおすすめします。
子供は矯正治療に何年かかる?
子供の矯正治療にかかる期間は、一般的に1年半から3年程度です。ただし、これはあくまでも目安であり、以下の様な要因によって大きく異なります。
治療開始時期
早期治療(一期治療)を始める時期が早ければ早いほど、治療期間が短くなります。
歯並びや顎の状態
歯並びや顎の状態が複雑な場合は、治療期間が長くなります。
使用する装置
マウスピース矯正装置(インビザライン)を使用する場合は、矯正していることが外から目立ちにくいのもメリットですが、ブラケットとワイヤーを使用するよりも治療期間が長くなります。
子供の成長
子供の成長に合わせて、治療計画を変更することがあります。
具体的な治療期間としては、以下の様なものがあります。
- 早期治療(一期治療): 1年~2年程度
- 本格治療(二期治療): 1年~2年程度
早期治療と本格治療の両方を行う場合は、2年~5年程度かかることもあります。
小児矯正は、子供の成長に合わせて行うため、長い期間にわたって治療を受ける必要があります。そのため、子供のモチベーションを維持することが重要です。
小児矯正は、子供の将来にとって大きなメリットがある治療です。治療期間は長いですが、子供の成長に合わせてじっくりと治療を進めることで、理想的な歯並びを手に入れることができます。
まとめ
いかがだったでしょうか?
お子様の歯並びや噛み合わせが心配な親御さんは多くいらっしゃると思います。
気になってはいるものの中々一歩が踏み出せず治療を躊躇しておられる方も多いかと思います。
ですが、お子様の成長は待ってくれません。
もし今お悩みの方は是非一度、東灘区にしうみ歯科・矯正歯科へご相談ください。