なぜ歯科のメインテナンスは3ヶ月なの?〜お口の健康維持で大切なこと〜|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

兵庫県神戸市東灘区深江北町4丁目8-19
ドルフ深江スタツィオ101
078-451-8283
ヘッダー画像

歯科コラム

なぜ歯科のメインテナンスは3ヶ月なの?〜お口の健康維持で大切なこと〜|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

なぜ歯科のメインテナンスは3ヶ月ごとなの?

〜お口の健康維持で大切なこと〜

実は歯医者に通っているだけではお口の健康は保てないのです。

ビックリされた方もいらっしゃるかもしれませんね。

お口の健康を守っていくためにはセルフケアプロフェッショナルケアという2種類のケアが不可欠です。

セルフケアとは

ご自身で行なっていただくケアのことです。日頃のブラッシングやデンタルフロスを使用によって、食べかすやプラーク(歯垢)を除去していただくことです。

プロフェッショナルケアとは

歯科医院で行う治療や指導のことです。歯石の除去、歯周治療、フッ素塗布などを行います。セルフケアでは落としきれない汚れや歯石を除去することで、虫歯や歯周病の予防を目指します。

口腔内には300~400種類の細菌が存在し、歯垢(プラーク)1g中に約1000億個もの細菌が含まれています。歯はとても複雑な構造をしているため、歯磨きですべてのプラークを取り除くことは非常に困難です。

歯磨きをした後わずかに残ったプラークは、時間が経つと多数の細菌が定着して増殖し、複雑に絡み合ってネバネバした「バイオフィルム」という形状に変化します。身近なもので例えると「台所のぬめり」です。非常に頑固で取れにくいですよね。

このバイオフィルムがむし歯や歯周病を引き起こすのです。

バイオフィルムは歯にしっかりこびりついてしまっているため、通常の歯磨きでは完全には取れません。歯の平坦な面のバイオフィルムは歯磨きで取れるかもしれませんが、歯と歯の隙間、歯と歯茎の境目のバイオフィルムは歯磨きで完全に落とし切ることは非常に困難です。

そこで大事なことが、歯科医院で専用のツールで歯のクリーニングをすることなのです。

なぜ3ヶ月に1度なのでしょうか?

それは世界的に有名な論文のデータが元になっています。

その内容は「歯周病の治療を受けた後、適切なセルフケアを行なうことができていた場合でも、歯周ポケット内の歯周病菌の数は、3ヶ月で元の値まで戻ってしまう」というものであり、現在この論文データが、3ヶ月に1回のメインテナンスを行う根拠となっています。

つまり3ヶ月に1度の持続的なバイオフィルムの破壊と除去を行うことが、炎症を起こさないようにし、口腔内の健康な状態を維持させることや、歯周病の再発および悪化、新たな発症を防止することにつながるということなのですね。

メインテナンスの効果は?

スウェーデンの研究グループがまとめた論文(2004年)が有名です。 そこでは、定期的にメインテナンスを受ければ歯は悪くならないこと、メインテナンスは若い頃から受けた方がより効果が高いことが示されています。


ちなみに我が国の歯科疾患実態調査のデータを以下に一部抜粋します。


安易に比較はできませんが、これを考えると、上記の定期メインテナンスを受けた場合の抜歯本数がいかに少ないかが分かるのではないでしょうか。

一生涯をご自身の歯で過ごしていただくために、また、今後も歯を失うリスクを少しでも少なくするために、今からのメインテナンスがとても大切ですね。

 

 

 

PageTop