定期的なメインテナンス(プロフェッショナルケア)で行なっていることは?
当院では定期的なメインテナンスを専門的な予防処置と考えております。
◯虫歯、歯周病、詰め物や被せ物の状態の検査、把握
◯バイオフィルムの除去
◯歯肉縁上(歯茎の上で見えている部分)の歯石の除去
◯歯肉縁下(歯茎の中に隠れている部分)の歯石の除去
◯フッ素塗布による歯質強化
一口に予防と言っても、さまざまな検査や処置を行っております。
①歯周病の検査
歯と歯茎の間の溝の深さは、歯茎の状態により、深くなったり浅くなったりします。
歯周病が進行してくると溝は深くなっていきます。定期的にこの溝の深さを測ることで、歯茎の健康が維持できているのか、歯周病が進行しているのか、を知ることができます。
②バイオフィルムの除去
口腔内には300~400種類の細菌が存在し、歯垢(プラーク)1g中に約1000億個もの細菌が含まれています。歯はとても複雑な構造をしているため、歯磨きですべてのプラークを取り除くことは非常に困難です。
歯磨きをした後わずかに残ったプラークは、時間が経つと多数の細菌が定着して増殖し、複雑に絡み合ってネバネバした「バイオフィルム」という形状に変化します。身近なもので例えると「台所のぬめり」です。非常に頑固で取れにくいですよね。
このバイオフィルムがむし歯や歯周病を引き起こすのです。
当院ではエアフローという機器を使用しています。水、エアー、歯科用パウダーを使用し、歯面を傷つけることなく、このバイオフィルムを除去します。
③、④歯茎の上、歯茎の中の歯石の除去
プラークの停滞が長時間続くと、プラークが石灰化し、歯石になります。
歯石は細菌の足場になってしまうため、歯茎などの歯周組織の炎症を引き起こし、歯周病の悪化させてしまいます。
歯石には歯肉縁上歯石(歯茎の上に出ている歯石)と歯肉縁下歯石(歯茎の中に隠れている歯石)があります。両方ともしっかりと除去する必要がありますが、一気に全てを除去できるわけではなく、先に歯肉縁上歯石を除去し、歯茎が少し引き締まった後で、歯肉縁下歯石を除去する、というように段階を経る必要があります。
患者様によって、虫歯のリスクの高い方、歯周病リスクの高い方など口腔内環境はそれぞれ異なるため、お一人お一人に合わせたケアが必要です。
口腔の健康の維持に予防処置は不可欠です。
お口の健康にご不安のある方、何か症状のある方、ぜひ一度歯科検診を受けてみてはいかがでしょうか。
お一人お一人にあった予防をご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。