食べ物によってむし歯のなりやすさには差があるの?
結論から言いますと、食べ物によってかなり大きな差があります!
潜在脱灰能という指数があるのをご存じでしょうか?
脱灰とは歯を溶かすことを言いますが、食べ物が歯を溶かす力を数値化したものです。
具体的には
食物停滞性✖️酸産生量=潜在脱灰能
食物停滞性:歯へどれだけ長い時間付着しているか
酸産生量:食べ物をもとに、むし歯菌がどれだけ酸を作るか
(食べものに含まれている糖の種類や量によって変化します)
で示されるのですが、ざっくり言うと、長い時間ベタっと歯に張り付いていて、たくさん糖を含んでいるものほど、潜在脱灰能が高いと言うことになります。
ではどのようなものが潜在脱灰能が高いのでしょうか?
よければ少し想像してみてくださいね。
下の図、食品による潜在脱灰能の例をご覧ください。
第一位は キャラメル入りチョコレート! 潜在脱灰能645でダントツです!
白米138を基準に考えると約5倍ですね!
逆に比較的歯にくっつきにくい物、食物繊維を多く含むものなどは潜在脱灰能が低いということがお分かりいただけると思います。
キャラメル入りチョコレートは長い時間歯にくっついて歯を溶かし続けると言うことですね。美味しいけれどもなんと恐ろしい…
かといって、いつも間食を我慢する、甘いものを我慢する、食べたいものを我慢する人生もあまり楽しくないかもしれません。
食べたいものや美味しいものがなくなっても、歯がなくなっても、楽しい人生を送っていただくことに支障が生じるかもしれません。
前述の歯科コラムでも述べた内容ですが、甘いものや間食とはうまくお付き合いをしていただき、歯を失うことがないように人生を楽しんでいただけると幸いです!