3歳児の不正咬合が増えている!?〜乳幼児期のお口の健康のために〜|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

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歯科コラム

3歳児の不正咬合が増えている!?〜乳幼児期のお口の健康のために〜|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

3歳児の不正咬合が増えている!?

〜乳幼児期のお口の健康のために〜

3歳児の不正咬合が増えているという統計があります。ここ10年ほどで3歳児乳歯列期の下顎前歯の叢生(ガタガタ)が見られるようになってきました。

厚生科学審議会地域保健健康増進栄養部会 歯科口腔保健の推進に関する専門員会の報告書によると虫歯や歯周病などは改善傾向にある反面、唯一悪化しているのは「3歳児の不正咬合」であったとなっています。そしてこれは2024年度の「健康日本21」の重要課題となっています。

本来、乳歯列期の歯並びは少量の隙間があるのが正常です。この3歳児の叢生の増加には、乳幼児期のお口の機能低下が考えられます。

では、小児期のお口の健やかな成長とはどういったものなのでしょうか?

新米のお父さんお母さんは日々のお子様の成長がとても嬉しいものだと思います。

ある日急にこんなことができるようになった!と嬉しくなる場面も多くあると思います。

さてそれでは成長に欠かせないお口の機能の成長についてはご存知でしょうか?

しばらくはミルクを飲んで育つ赤ちゃんですが、5〜6ヶ月ごろから離乳食を始めていくようになると思います。

乳児期、幼児期のお口の機能はその後のお子様の歯並びに非常に大きく影響を及ぼします。

◯食べ物の成長ステップを早めるとむしろ成長が遅れる?

成長していく赤ちゃんは、実は時期によってお口や舌の使い方が徐々に変わっていきます。

生後7〜8ヶ月 お座りができるようになると舌の上下運動で上顎と舌で食べ物を潰して「もぐもぐ」食べるようになっていきます。

生後9〜11ヶ月 歯固め遊びをする時期になります。舌の左右運動ができるようになり上下の歯茎で「かみかみ」潰して食べるようになります。

ここで重要なのは、無理に固いものを与えないということです。

離乳中期(舌食べ)の時期に、顎が左右もぐもぐしているのを噛んでいると勘違いして、舌で潰せない食べ物を与えると、比較的食欲のある子は「丸飲み」に、食欲のない子は「飲み込まぬ」ようになりやすいというデータがあります。

無理に成長合わないものを与えると逆に成長を妨げてしまうことがあります。成長に合わせて、その時期にあったものをあげていく必要があるのですね。 

◯お口の機能にも注目!

お口の中の様子も成長につれて、食べ物の変化に合わせて大きく変化していきます。

母乳のときには吸啜窩という口蓋の窪みが存在します。これは、口が狭い方が陰圧になり母乳が飲みやすいようにするためです。そして、体が成長していき口の中が広がっていくと舌が動きやすくなり、いろんなものを噛んで食べられるようになります。そうなると吸啜窩は浅くなり、口蓋が広くなっていきます。

しかし、例えば離乳期に上唇を働かせ唇を閉じることを意識していないと唇の形が山形にのままとなり口呼吸になりやすい傾向になります。また、幼児期にコップのみをせずに、マグカップにストローを使っていると陰圧になりやすいため狭い口から広い口へ移行せず、唇や舌の働きに遅れを生じやすくなります

舌がしっかり持ち上げられないお子さんは、くちゃくちゃ食べになってしまいます。

そのため吸啜窩の名残があり口蓋がドーム型になっていないこともあるのです。

狭い歯列では歯が内側に倒れたままで舌の動きもさらに悪くなりやすい。そうするとさらに口腔の機能は成長が遅れてしまうかもしれません。

◯唇の動きにも注意です!

最近口がポカンと空いているお子さんが増えています。

離乳期から幼児期に上唇を鍛えなかったことが原因の一つであると考えられます。

人は通常鼻呼吸で激しい運動をしたときにだけ補助的に口呼吸をします。

口呼吸が日常的になっているお子さんは口腔内がさらに狭くなります。

◯食べ物を食べる姿勢も重要!

食べ物を食べる時の正しい姿勢とは、背筋を伸ばす、足は踵まで全て足の裏が接地している、お茶碗を持って食べる、これだけです。

足のつかない大きな椅子に座ると体のバランスが取れないので、猫背になり、お口の機能にも悪影響が出ます。

食べ物を食べるときには、他にも飲み物で流し込まない、奥歯でしっかりと噛む、お口を閉じてしっかりごっくんと飲み込むなど、ありますが、まずは姿勢が大事です。

子供はどんどん成長していきますが、成人した時のお口の健康の土台づくりは、実は乳幼児期にすでに始まっています。そして乳幼児期のお口の健康のためには、唇や舌、顎の動き注意してみてあげる必要があり、また食べ物を食べるときには、姿勢が非常に重要です、自分も礼儀としてお行儀よく食べなさいと育ってきましたが、実は体の成長にも、お行儀よく食べることは非常に重要だったのですね。

小さなお子様を育てれおられるお父様お母様方、どんな時も手遅れということはありません。もしこの記事をお読みになられた方は、今日からでも実践してみてくださいね。

皆様の大事なお子様の健やかな成長に少しでも参考になれば幸いです。

東灘区にしうみ歯科・矯正歯科では矯正に関する無料相談も実施しております。

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