インプラント治療の起源
インプラント治療っていつからあるのでしょうか?
実は、古代の人々も歯を失った際に、石や貝殻、動物の骨など、様々なものを歯の代用品として使用した形跡が残っています。
インカ文明の遺跡のミイラからはサファイアの歯根が発見されており、エジプト文明のミイラからは象牙や宝石を埋める試みがされていたとの事です。
人類は何千年も前から歯のことで悩まされ、どうにかしたいと考えていたのですね。
ちなみに現代のインプラントの歴史は1913年にグリーンフィールドが円筒形のインプラントを創造したことに遡ります。
そこからさらに約40年後、1952年にスウェーデンの整形外科医ペル・イングヴァール・ブローネマルク博士が、ウサギのすねにチタン製の生体顕微鏡を取り付ける実験中に、チタンと骨が強固に結合する現象「オッセオインテグレーション」を発見したことが、現代のインプラント治療の基礎となりました。
そしていよいよ、1965年このブローネマルク先生が34歳のスウェーデン人男性に初めてチタン製のインプラント歯科治療を行い、そのインプラントは彼の残りの生涯42年間機能し続けました。
これらの成功により、チタン製インプラントが世界中で広く採用されるようになりました。
初めて歯科のインプラント治療を行ったのは、歯科医師ではなかったことには驚きですね。
現代では、このブローネマルク先生が発見したチタンを用いた歯科のインプラント治療が主流となり、さらに今も研究を重ねられて、以前よりも良いものが使用されています。
また治療法や技術も常に進歩し、改良が重ねられています。
インプラント治療は、失われた歯を補うための革命的な治療法です。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を取り付ける方法で、歯根も取り戻せるのが特徴です。
インプラントの一番の利点は、他の歯に影響を与えずに独立した歯を再建できる点です。
ただし材料や技術の進歩があるとはいえ、やはり最後は人の手で行う治療です。
しっかりとした診断、治療計画の立案があってこそ、安心で安全かつ長く持続する治療を行うことが可能になる、ということは言うまでもありません。
もし歯を失われてお悩みの患者様は、一度お悩みをご相談されてみて下さいね。