インプラント治療について 〜基礎編 その②〜
④インプラント治療って実際にはどうやって治療するの?
簡単にご説明するならば、まずはインプラント本体(人工歯根部分)を顎骨の中に埋め込む ⇨ インプラントと顎骨がくっつくのを待つ ⇨ インプラント上部構造(人工歯、被せ部分)を取り付ける、という手順で行なっていきます。
それではもう少し詳しく見ていきましょう。
実際のインプラントの術式は、大きく分けて2つ方法があり、1回法と2回法があります。これは一回で歯茎の上に頭出ている状態にするか、一旦歯茎の中に完全に隠した状態にして骨と結合する期間を待つか、の違いで、骨の量や硬さによって術式を決定します。
・1次手術
チタン製のインプラント体(フィクスチャー)と呼ばれるネジのような形のものを顎骨の中に埋めます。インプラント体を顎骨の中に埋めた後は、インプラント体が顎骨によりしっかりと固定されるまで2ヶ月程度待ちます。
一回法ではこの時に歯茎から頭が出るように器具を取り付けるため、顎骨とインプラントが結合すれば、そのまま型取りをして、上部構造の作製に入ります。
・2次手術(2回法のみ)
しっかりと固定されたインプラント体に器具を取り付け歯茎から器具が出るように調整をします。
・型取り
インプラント本体に型取り用の器具を取り付け、歯型を取ります。
・上部構造(被せ物)の取り付け
型取りをして作製した上部構造(被せ物)をインプラント体に取り付け、治療は完了です。
⑤インプラント治療ってどれくらい時間がかかるの?
インプラントの埋め込みの処置は症例にもよりますが、1本あたりおおよそ30〜40分程度です。
治療期間については、一般的には、3ヶ月〜6ヶ月ほどかかりますが、骨の状態や歯周病などの病気の状態によっては、もう少し長くなるケースもあります。
患者様ごとに口腔内の状態は大きく異なりますので、治療期間についても様々です。
もしご関心のある方はご相談をされてみると良いかもしれません。