歯を無くしてしまった時の治療法について
今回は歯が抜けたり、抜かなければいけなくなり、歯が無くなった時の治療法についてお話しますね。
歯周病や虫歯などで歯を失ってしまった場合、現在の歯科治療では、主に治療方法の選択肢は3つだけになります。
それは①ブリッジ治療 ②入れ歯治療 ③インプラント治療の3つです。
①ブリッジ治療と②入れ歯治療は多かれ少なかれ、残っている歯を削ったり、負担をかける治療法になります。これにより残っている歯をさらに失ってしまうリスクが高くなります。
それでは詳しくみていきましょう。
①ブリッジ治療
◯長所
取り外ししなくてもよい
◯短所
両隣の歯を大きく削る必要がある
支えになっている歯への負担が大きく、特に神経をとっている歯は折れるリスクが高くなることもあります。
ブリッジ治療後10年以上経過すると、支えになっている歯が残っている可能性は50%程度まで下がるというデータもあります。
②入れ歯治療
◯長所
歯を削る量が少なくて済む
◯短所
歯磨きの際に、毎回取り外しが必要であること
入れ歯と歯茎の間にものが詰まることがある
しっかりと噛み切ることが出来なかったり、他の歯への
負担が大きく残っている歯、入れ歯のバネが引っかかっている歯は、入れ歯を直接支えるため、すこしづつ悪くなっていってしまいます。
入れ歯の治療を行った場合、10年後に入れ歯の支えになっている歯が残っている可能性は、こちらもブリッジと同程度の50%程度まで下がるというデータもあります。
①ブリッジ治療と②入れ歯治療に共通することは、残っている歯に負担をかけてしまうということです。これにより、残っている歯を徐々に失うリスクが高くなります。
③インプラント治療
◯長所
天然の歯と同じような感覚で食べ物をしっかりと咬むことができる。
他の歯を削ったり負担をかけることがない
◯短所
インプラントが入るだけの骨の厚みが必要(厚みが足りない場合には骨を作る処置が必要となることがある)
手術が必要
差し歯とインプラント治療の違いがわかりにくいとの声をお聞きすことがありますので、以下を参考になさって下さい。
差し歯は自分の歯の根が残っています。
神経の治療をされた歯の根に土台を立てて、かぶせ物をする方法を指します。
インプラントとは、歯を失ったところに金属(チタン)で出来ているネジを歯茎に埋入、その上に被せ歯をつくり新しい歯をつくる治療法です。
どの治療法もやはりメリット、デメリットがあります。費用にも差があります。
選択の基準は、今後も歯を失わないように少し先のことに目を向けていく治療をされるか、費用を抑えた治療をされるか、早く噛めるようにするのか、などありますが、その優先順位はお一人お一人その時の状況によって様々だと思います。
当院ではカウンセリングをしっかりと行うことにより、皆様のご不安を少しでも和らげることができたらと思っています。
歯が無くなってどうしようかと悩まれている方は、まずはお気軽に是非ご相談下さい。