
歯周病治療で大事なSRP(歯茎の下の歯石取り)について
今回はSRPについて紹介します。
SRPとは
「SRPって何?」と思われた方がほとんどだと思います。
SRPとは、SC(スケーリング)とRP(ルートプレニング)を同時に行う処置のことを言います。
簡単に言うと、歯周病治療の一つで歯茎の下の歯石除去のことです。
以前のブログでも紹介させて頂きましたが、
SCとは、歯茎から上の歯の表面に付着した着色汚れやプラーク、歯石を除去することをいいます。
超音波スケーラーというお水の出る機械や手動で使用するスケーラーという器具を使って、歯の表面をきれいにします。
RPは歯の表面だけでなく、歯茎の中(歯周ポケット内)の歯石やプラークを取り除き、歯根(root)を平滑(plain)にすることにより歯周ポケットの改善を図る処置です。
歯周病になってしまった多くの方が、深くなってしまった歯周ポケットの中に汚れが入り込んでいます。
歯周ポケットの汚れは、歯周病を悪化させる原因となり、早めに改善しておくことが大切です!
SRPは、中等度の歯周病の方にさせていただいている処置で、歯茎の中の見えない歯石を除去していく処置ですので、歯周ポケットが深いほど、処置に時間がかかることがありますし、深くなりすぎた歯周ポケットの中の歯石や汚れは、器具が届きにくく、完全に取りきれなくなってしまう危険性が高くなります。
◯SRPのメリット
SRP を行う目的
1. 歯周病を悪化させている原因の除去
2. 歯周病の症状を和らげる
3. 歯周病の進行を食い止める
以上の3点が挙げられます。
SRP は、歯周ポケットを清潔にすることができ、歯の根の表面をツルツルにすることができるので、歯周病の改善や、再発のリスクの軽減、口腔内の健康の改善に繋がります。
◯SRPの注意点
SRPの処置は麻酔を使用して行うことが多いですが、麻酔薬の中には心臓や血圧に若干影響を及ぼす成分が入っています。高血圧や心臓、脳梗塞など病気で血液をサラサラにするお薬を飲んでいる方は事前にスタッフへお伝えください。心臓や血圧に影響を及ぼしにくい麻酔薬への変更も可能です。
また糖尿病や骨粗しょう症の投薬や注射を受けている方など、全身の病気でお薬を飲まれている方は、事前にお伝えいただけますと、より安全に処置を行うことが可能です。
治療の際に多少の出血を伴います。
お痛みが予測される場合は、麻酔をさせて頂きますので、安心して治療を進めていくことができます!
◯SRPの後について
SRPをした後は、お痛みが出なければ通常通り歯磨きをしていただいて問題ありません。
しかし、SRP をした部位に関しては、柔らかめの歯ブラシで少し弱めに磨いていただくようにお願いします!
冷たいものがしみたり、知覚過敏の症状が起こることがあります。一時的な痛みがほとんどですが、お痛みが続く場合は、ご相談ください。
歯周病の治療は日頃の積み重ねが重要であり、時間もかかりますし、効果を実感しにくい一面があります。
しかし、日本人が歯を失う原因の第一位となっており、自覚症状のないまま進むことも少なくありません。
若い方でも歯茎の下の歯石は付着していることも多く、この隠れた歯石が長い時間をかけてみなさんのお口の健康を崩壊させていきます。
現在特に症状がなくてもお口の健康は大丈夫かな?など、歯のこと、お口のことで、少しでも気になることがございましたら、とどうぞお気軽にぜひ一度ご連絡、ご相談ください🌱