矯正後の後戻りを防ぐためには?|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

兵庫県神戸市東灘区深江北町4丁目8-19
ドルフ深江スタツィオ101
078-451-8283
ヘッダー画像

歯科コラム

矯正後の後戻りを防ぐためには?|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

矯正後の後戻りを防ぐためには?

矯正治療が終わってひと安心。でもここからがとても大事なんです!

歯列矯正治療を終えた瞬間は、長い治療期間を経て美しい歯並びを手に入れた達成感と、治療期間が終わったことでひと安心、と感じられる方も少なくないことと思います。しかし、本当に大事な期間はここからなんです。それは移動した歯は元に戻りたがるということです。矯正治療直後は特に気をつける必要があり、移動した歯を安定させるための保定期間が必須になります。

矯正治療後の後戻りが起こる原因

歯列矯正後の後戻りは、さまざまな理由から起こります。まず、歯を支える歯周組織の特性を理解する必要があります。矯正治療中、歯は歯槽骨内でゆっくりと移動しますが、この過程で歯根膜や歯槽骨など歯周組織と言われる歯を支える組織が作り変えられます。この作り替えられた組織が新しい環境に定着するにはしばらくの時間を要します。ある文献によると、作り替えられた歯周組織が安定するまでには12ヶ月かかるとのデータもあります。つまり1年間は保定をしておかないと後戻りをするリスクが高くなるということですね。

矯正装置が除去された直後、歯周組織はまだ不安定な状態にあります。 歯根膜にはコラーゲン繊維が含まれており、これらの繊維は歯を元の位置に戻すという力を持っています。 特に治療直後の数か月間は、この復元力が最も強く働くため、後戻りのリスクが高くなります。

また、口腔周囲筋による影響も挙げられます。歯の周りは筋肉だらけで、舌や唇、頬などの口腔周囲筋の力も後戻りに大きく影響します。 これらの筋肉は長年にわたり口腔内の状態に適応しているため、新しい歯並びに適応するまでにはかなり時間を要します。

また小児矯正では、特に成長期に矯正治療をされた場合、治療後も身体や顎骨の成長が続くため、噛み合わせや歯並びに与える影響を十分考慮する可能性があります。

リテーナーの重要性と種類

後戻り防止の最も重要な手段は、リテーナー(保定装置)の適切な使用です。 リテーナーは矯正治療によって得られた歯並びを維持するために設計された装置で、歯周組織が新しい位置に完全に適応するまでの期間、歯を正しい位置に保持する役割を果たします。

リテーナーには大きく分けて取り外し可能(取り外し可能)と固定式の2種類があります。 可リテーナーの代表例は、クリアリテーナーとワイヤーリテーナーです。 クリアリテーナーは透明なプラスチック製で審美性に優れ、全ての歯を包み込むように設計されています。

固定式リテーナーは、歯の舌側面に細いワイヤーを継続する固定方式で、特に前歯部の後に戻りを効果的に防止できます。患者自身による装着の必要がないため、コンプライアンスの問題がないことが大きなメリットです。

リテーナーの使用期間と頻度は、個々の症例によって異なりますが、一般的には治療直後の6か月間は1日20時間の装着が推奨されます。その後は夜間のみ(8時間以上)の装着に移行し、最終的には週に数回程度の使用で維持できる場合もあります。

正しいリテーナーの使用方法

リテーナーの効果を最大限に発揮するためには、正しい使用方法を理解し、継続的に実践することが大切です。

装着時間の厳守が最も重要です。歯科医師から指示された装着時間を必ず守り、自己判断で装着する時間を短縮することは避けなければなりません。

装着方法についても正しい手順を必要があります。 可撤式リテーナーの場合、無理な力を加えずに、指示された方向から徐々に装着します。 保定装置の装着時間が十分でない場合、装着時に強い痛みや違和感が出ることがあります。その際には後戻りが始まっている可能性があるため、一度歯科医師に相談することが重要です。

取り外し時も注意が必要です。リテーナーを外す際は、必ず両手で使用し、一か所に力を集中させないように注意してください。

リテーナーのメンテナンス

リテーナーを思い切って使用するためには、適切なメンテナンスが必要ありません。適切な管理は装置の劣化や口腔内感染のリスクを高めます。

可撤式リテーナーは食事や歯磨きの際に取り除き、その都度水で洗浄し、食べかすや汚れ中の細菌を除去します。 週に数回は専用の洗浄剤や中性洗剤を使って慎重に洗浄し、細菌の繁殖を防ぎます。

保管方法も重要な要素です。リテーナーを使用しない時間は、専用のケースに保管し、乾燥や万が一を避けます。高温多湿の環境や日光の当たる場所での保管は、材質の劣化を考慮するため避けなければなりません。

定期的な点検も必要です。リテーナーにひび割れや変形、適合不良が生じた場合は、歯科医師に相談し、修理や交換を検討しましょう。

口腔習癖の改善

後戻り防止には、リテーナーの使用と並行して、後戻りを考える可能性のある口腔習癖の改善が重要です。

舌癖は最も重要な改善対象です。 舌で前歯を開く習癖や、舌を歯の間に挟む習癖は、前歯部の後に戻るのを直接的に見ていきます。

口呼吸も後に戻るに大きく影響する課題です。 口呼吸により口腔内が乾燥し、舌の位置が低下することで、歯などに悪影響を与えます。 鼻呼吸の習慣化とともに、口呼吸の原因となる鼻疾患の治療も検討する必要があります。

歯ぎしりや食いしばりなどのブラキシズムも、歯の移動や戻りを考えた可能性があります。これらの習癖がある場合は、ナイトガードの使用やストレス管理などの対策が重要です。

歯科的に悪習癖と言われるものは、年齢に関わらず歯並びや噛み合わせに大きく影響を及ぼすリスクがあるため、心当たりのある方は、なるべく控えるようにしましょう。

定期的な点検とメンテナンス

矯正治療後の長期安定性を確保するためには、定期的な歯科検診が必要です。

保定期間中は、通常3ヶ月ごとに検診を受けましょう。 検診では歯並びの安定性、リテーナーの適合状態、口腔衛生状態などを総合的にチェックします。

一般歯科での定期検診は重要です。虫歯や歯周病などの口腔疾患は、歯の移動やその後の復帰の原因となる可能性があります。口腔の健康の維持は、矯正治療結果の長期安定に直結します。

検診の際には、生活習慣や口腔習癖の変化についても相談することが大切です。 環境の変化やストレスの増加などにより、新たな習癖が生じる可能性もあります。

生活習慣と食事の配慮

日常生活における様々な懸念もその後に影響を考えるため、長期的な視点での生活習慣の見直しが重要です。

食事内容と摂食方法に注意を払う必要があります。 硬い食べ物を前歯で噛み切る習慣や、片方での嚼は歯の移動を考える可能性があります。 バランスの取れた嚼と、正しい食べ方の習慣化が重要です。

睡眠環境の改善も欠かせない要素です。うつ伏寝や横向き寝での頬杖、枕の高さなどは、長時間にわたって歯や顎に圧力をかける、などの歯にかかる外力はせっかく頑張られて綺麗に並んだ歯並びを崩してしまうリスクがあります。

まとめ

矯正治療後の後戻りを防ぐためには、患者様ご自身の継続的な努力と専門家による適切な指導の両方を行うことが重要です。 リテーナーの正しい使用を中心として、口腔習癖の改善、定期的なクリーニング、生活習慣の見直しを総合的に実践することで、美しい歯並びを生涯維持することが可能となります。

是非、しっかり頑張られて綺麗になった歯並びを生涯維持していきましょう!

歯並びに関する疑問やお悩みに関してお気軽にご相談いただけるよう、東灘区のにしうみ歯科・矯正歯科では無料相談を行っております。

気になった時が矯正治療を始めるベストのタイミングです!美しい歯並びで素敵な笑顔を手にいれませんか?

PageTop