虫歯予防に歯を磨くタイミングって重要なの?|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

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歯科コラム

虫歯予防に歯を磨くタイミングって重要なの?|東灘区の歯医者|にしうみ歯科・矯正歯科|深江駅徒歩1分

虫歯予防に歯を磨くタイミングって重要なの?

最近巷では歯を磨くタイミングについて耳にされることがあると思います。

「え?ご飯を食べてすぐじゃないの?」と思われる方も少ないと思います。

本日は「歯を磨くタイミング」についてお話していこうと思います。

以前から日本では、食べたら歯を磨く、ということが食後すぐに3分間1日3回歯を磨くと虫歯になりにくい、という考え方が浸透しており、虫歯予防=歯磨きというイメージがついてしまいました。

しかし、近年ではこの歯磨き習慣は虫歯予防には大きな効果は期待できないことがわかってきました。

虫歯予防というより、どちらかというと歯みがきの習慣化を促すためのものと考えた方が良いでしょう。実際には虫歯予防に最も効果のあるものではないようです。

では虫歯予防に効果的な歯磨きのタイミングはいつが望ましいのでしょうか。また、より効果的な歯磨きとはどういったものなのでしょうか。

今回はこのような内容についてお話ししていきますね。

虫歯予防に効果的な歯磨きのタイミングはいつなの???

時々患者様から、ご飯を食べた後すぐは歯を磨かない方が良いの?ということを聞かれることがあります。

これはご飯を食べた後すぐは歯の表面が少し溶けている状態であるという情報に基づいたご質問かと思います。

この情報のきっかけは、酸蝕症(歯が酸にさらされやすい方)の場合の歯磨きにおける論文から来ていると思われます。口腔内が酸性のものに晒されやすい方の場合(習慣的な飲食物、嘔吐、職業など)は歯磨きは食後30分開けてからが望ましいケースもあると思われます。

では特に酸蝕症でもない健康な方の場合にも食後30分あけてから歯磨きをすることが望ましいのでしょうか?

どのタイミングが良いのか。

  • 食前に歯磨きを行う
  • 食後すぐに行う
  • 食後30分以上あけてから行う。

結論としては②食後すぐに行うで問題ないと考えます。

前述しましたように、③の30分以上あけてから行う、は酸蝕症の方は注意が必要ではありますが、それ以外の方では、食後30分あけて確実に歯磨きを行える方は、この方法を行なっていただいても構わないかもしれません、しかし、例えば朝の忙しい時間にこの方法をとることは難しかったり、忘れてしまったり、歯磨き自体ができないというリスクの方が高い可能性があります。

また①のように食事前に細菌を減らしておく、という考え方としてはあるのかもしれませんが、細菌の大きさは1μmに対して歯ブラシの毛先の大きさは100μmぐらいです。ものすごく大きな箒でもすごく小さな埃を取るようなイメージです。全てを掃除することはちょっと難しそうですね。また今回は虫歯予防と歯磨きについてお話ししていますが、歯周病予防のことを考えると、食後の汚れをしっかり取ることは必須になります。

ですので、現実的には②の食後すぐに歯磨きを行う、もしくはどうしても歯が溶けるのが気になる、もしくは注意が必要な方で、確実に歯磨きができる方は③の食後30分以上あけて歯磨きを行う、が良いのではないでしょうか。

1日のうちどのタイミングで特に重要な歯磨きのタイミングはどのタイミングなのでしょうか。

①朝起きた直後

②朝食後

③昼食後

④夕食後

⑤寝る前

答えは⑤の寝る前です。それは唾液量が大きく関係します。

虫歯や歯周病は、それぞれ種類の異なる菌によって進行します。原因菌は、夜、寝ている間にお口の中でどんどん増えてその危険性を増していきます。唾液には菌を洗い流したり、菌の増殖を抑える拓割がありますが、寝ている間はだ液の量は非常に減少します。

原因菌が洗い流されることなく、菌にとって住みやすい環境が整ってしまうのです。朝起きた直後に 口が臭うのは、このことが原因の一つと考えられます。

唾液は、お口の中で非常に重要な役割を担っています。私たちはお口の中に唾液があることで、虫歯や歯周病の発症や進行をある程度防いでいます。また、食べ物を良く噛んだり、おしゃべりをするなど、お口を刺激すると出てくるので、寝ている間はどうしても、だ液の分泌が少なくなってしまいます。寝る前の歯磨きをしっかり行い、できるだけお口の細菌数を減らしましょう。

1日の汚れを持ち越さないように、朝、昼、夕食後の歯磨きがしっかりできなくても、「寝る前にリセットする!」という事を心掛けてみてください。

今の自分の歯みがき習慣は正しい?

普段毎日歯みがきをしていても、虫歯になったり口内トラブルが起こる人は歯みがきを見直した方が良いかもしれません。

自己流の歯みがきは汚れを完全に落とし切れていなかったり、歯を傷つけていたりする可能性があります。

正しい歯みがきの知識をつけて、虫歯や歯周病を徹底予防しましょう。

ご自身ではどのような磨き方が良いかの判断が難しいと思いますので、ぜひ一度お近くの歯医者さんでブラッシング指導を受けて頂くことをお勧めします。

歯科疾患実態調査によると、歯みがきの平均回数で一番多いのは、一日2回という回答で、所要時間では「一回1〜3分未満」でした。

一般的には、毎食後3分間以上の歯みがきが推奨されており、28本(親知らずをいれると32本)の歯の汚れをしっかり落とすためには、最低でも3分間ほどかかると言われています。

また、歯科医院などでは、歯1本1本の前側・断面・後ろ側をみがくとなると、10分以上かけることを推奨されているケースもあります。

毎食後に10分以上の歯みがき時間が取れないという方は、就寝前の最後の歯みがきに時間をかけて丁寧にみがければ、すぐに虫歯や歯周病になる可能性を少しでも減らすことができるのではないでしょうか。

ちなみに歯ブラシのみで清掃できる割合は全体の60%〜70%程度というデータがあります。どうしてもその際は歯間ブラシやデンタルフロスなどの補助清掃器具も使ってみがくのがおすすめです。

歯みがきの目的は、口の中にある食べかすを除去することと、歯の表面に付着したむし歯菌のかたまりである歯垢を除去することです。

歯垢はむし歯や歯周病の根本的原因です。歯ブラシで機械的に歯垢を除去することで、口の中の病気やトラブルを予防できます。

 歯磨きはタイミングも大切ですが、もっと重要なのがその人に最適な磨き方で歯磨きを行う事です。

自身ではどのような磨き方が良いかの判断が難しいので、お近くの歯医者でブラッシング指導をお願いするのがお勧めです😊

ちなみに今回は虫歯と歯磨きについてのお話でしたが、歯周病と歯磨きという場合には考え方は大きく変わります。

歯周病のことを考えると汚れや細菌は歯周病の悪化に直結しますので、何よりもまずブラッシングが重要!ということになります。

歯周病と予防やブラッシングについては以前に記述をしてありますので、参考になさってくださいね。

歯のことお口のことで少しでも気になることがございましたら、東灘区のにしうみ歯科・矯正歯科に、ぜひ一度、どうぞお気軽にご連絡、ご相談ください!

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